古民家⁂ 解体が進んで分かったこと

古民家の解体が進められています。 壊し方、廃材の置き方を見ていても丁寧で腕の良い仕事ぶりなのが分かります。 現場がキレイな大工さんは、段取りの良い大工さんです!!

自然光だけでもこの明るさ


 内装が仕上がると光の反射率が上がるので、より明るくなります。  


さてさて、壁や床板を取ってみていくつか分かったこと。 床の根太や大引きも丸太材で作られていて、フリークが大きかった。 乾燥した丸太芯材は硬くて丈夫で根太には最適なのですが、昔は製材の技術が今ほど普及してなかったので段差やズレが発生します。 床暖房を入れる床部分は断熱材も敷くので、このままだと手間がとてもかかるため床下地をやり直す事に。

玄関まわり

梁の継ぎ手横にあったはずの柱が無くてとても危険な状態。 

洋室を増改築した時に取ってしまったと思われる よくこの状態で曳家に耐えたよなぁ 

急遽、柱と梁を追加することに。

 玄関ホールの柱も構造材として残しておかないと危ないと大工さんから指摘頂き、その場でどうするか自分達で即判断していきます。 


本当はフルオープンの玄関ホールで、3枚引き込み戸を付けたかった場所ですが、建物強度の方が大切。 柱は残してもらい、玄関の開放感と建具納まりをどう実現するか別の方法を考えます。 


解体してみないとどうなっているか分からない改修現場は、臨機応変な対応力と別プランを考える反射神経がとっても大切 

 迷ってたり変更が多いと大工さんにも迷惑かかりますからねー。 

 こういう計画通りにいかない事を、逆にどう工夫してより素敵な空間にするかな〜って考えるのが私は大好き。自分達が思ってる以上の新しいものが出来そうだから。 


ハプニングは楽しむものとして進めるのが、古民家改修には良いと思うなぁ 


 #古民家

古民家でつなぐ

都心で注文住宅50棟の実績がある インテリアデザイナーと建築士の夫婦が自宅に選んだ 古民家再生に描く未来と今をそれぞれの視点でつづる

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